父のこと(4日目)

3月29日 PM11:00
母から携帯 「お父さん、病院に運ばれた」
主人と大学病院に駆けつけた
状況はこうだった
PM7:00頃いつものように晩酌をした後、いったん眠り、
PM10:00ころ トイレに起きてきた
頭痛と手足の痺れを訴えるが、熱はなし
倒れこんだ時には 右手足がぐらりと力が入らない
救急車で運ばれた時には 「あーあー」と何か話そうとしていた

医師からの説明
「脳出血。脳の中央、奥の出血で全ての神経が集中している場所であり
手術は不可能です。右手足は完全にマヒしている状態で、奇跡的に左は
少し動く状態です。今回のケースでは寝たきりか良くて車椅子。相手の話すことは
理解できてもご自身が話されることは難しいでしょう。
出血の腫れで神経が圧迫され、呼吸困難に陥ることがあるので、その場合は喉に
空気を送る手術、また非常時の場合の救命処置は希望されますか?」

会っていただいても、大丈夫ですよ。
変わり果てた父との再会だった。
母:「父ちゃん、大丈夫よ~。私、ずっと傍にいるよ~。頑張ろにな~。」
反応はない。
私はマヒしている右手足を見るのが恐くて動く左手をずっとぎゅっと握っていた。

3月30日 
反応、なし。
呼吸の神経が圧迫されているため、呼吸がガーガーと苦しそう。
父の手をにぎり、頭をなで、足をさすり、しきりに話しかける。
やっぱり反応、なし。

3月31日
昼間、母からの携帯。
「父ちゃん、私のこと分かるみたい。頑張ろな~って言ったら“うん”って
言ったよ。嬉しいよ~」
仕事帰りの PM6:30
「私のこと 分かる~?」・・・『うん』(うなずき)
「お父さん、暑い~?」 ・・・『うん』
「ガマンできやん?」  ・・・『ううん』
私の声も聞こえるんだ。少しの反応だってすごい進歩。
これから、これから。
最悪の状況よりも 最高の状況を想像して、祈ろう。

4月1日
仕事の帰りに寄る
今日は初めて、一人で父に会う
ゆっくり手を握り 話しかけるが、反応は薄い
手を離すと 私の手を捜している気がした ぎゅっと手を握り
「お父さん、私、お父さんのこと大好き・・・大好きよ
 今までは照れて言えなかったけど、本当は大好きよ
 また明日も来るから 待っててね」・・・『うん』
「じゃあね、ばいばい」・・・『ばいばい』
…!!
お父さん、手振った。

集中治療室を出て、母と姉に父が手を振ったことを話すと
ビックリしてた。治療室を出るときに
 「ばいばい」って手を振るのは私だけだったから、私は見れた
父の 初☆『ばいばい』 嬉しいね。

母さんも、姉ちゃんも、私も、みんなも 父さんのこと 信じてる。
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by cocchiy | 2007-04-01 22:17 | 家族のコト
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