あの子

中学3年生、6月。
部活の帰り道、いつもの友達と一緒だった
ふたりは自転車を並べて走っていた

朝から降っていた雨は止み、私は傘を左手にブラブラ持っていた
私の左側には あの子がいておしゃべりに夢中になっていた

曲がり角を曲がって 細い道にさしかかった時
私の傘が あの子の自転車の前輪に 挟まってしまった

ガガガガガ 妙な音がして

あの子は左肩からアスファルトの地面に落ちた

私は何か叫びながら あの子の自転車を起こし あの子を支えた

何度も何度も謝る私に あの子は
「自分の自転車も荷物も放り出して、
       すぐ私のところに来てくれて嬉しかったよ」

え?

次の日、痛めた肩を他には気づかれないようにかばっていた
私のことを 一度も責めなかった

私の不注意で 大事なあの子に 大ケガを負わせるところだった
無事で 本当にヨカッタ

今では疎遠になってしまったあの子
今になって よく思い出す。


今になって思い出すこと★
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by cocchiy | 2006-08-30 23:16 | あの頃は・・・
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